普通の人が地獄底辺の絵を見たら本人の精神状態をまず心配するだろう。
「現実逃避」「逃げたい」「つらい」「めんどくさい」などネガティヴな言葉が、ダリをぶん殴ったような現実感の希薄な奥行きを持った絵の中でふんだんに使われる。この空想世界が現実逃避を目的として描かれているとしたら、もっと気分の良くなる事が起きたり心が休まったりすれば良いのに、彼の絵の中では大抵ろくな事がおきていない。女の子に罵倒されたり自問自答の末に爆発したり。
名前が地獄「底辺」だし自分のサイトを「ほんとどうしようもない」と形容するくらいだからよほど自虐的なのかと一瞬思わさせるけど、本人は積極的に作品を見せる意思があり、むしろ自分の中の毒をポジティヴに絵や漫画や音楽に変換している印象がある。この毒を間違った方向へ表現してしまった者を人は犯罪者と呼ぶ。
ここではあまり多く見せられないけど漫画は特に必見です。アックスとかマジなにやってんの？？？？早く評価しちゃって！考え中は地獄底辺の事をかなり評価しており、自分の絵に手法を取り入れたとか取り入れてないとか。逆？とりあえずリスペクトはお互いに感じているはず。
絵のほうはグロテスクと言っても差支えがない表現がたまにあるが音のほうはむしろ綺麗で普通に完成度が高い。既存の聴きやすい音の流れを利用しつつ実験的なざわめきも要所にキメて行く感じ？まあ彼のブログでmp3落とせるから聴いて見て！まずは！そしてM3へ…
絵の中の、どこまでも広がる超現実的な空間感が曲とリンクしている部分があり、実際の展示空間でいつもいい具合に絡み合っています！
web
「ほんとどうしようもないサイト」
http://kikk.blog.shinobi.jp/
pixiv個人ページ
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